子どもにまかせるんじゃなくて、本当にその子に向いている方向を共に考えよう。
大人になって後悔しないためにも、親もしっかり情報を得て真剣に考えるべき大切な課題。
進路は親も子ども自身もとても悩むことの一つだ。
期待、希望、能力、世間体、将来、お金・・・色々なことを考えなくてはいけない。
「夢や憧れ」と「目標」は違う。
夢を描くことは素晴らしいことだが、描いているだけでは決して叶わない。
目標は、そこに向かって行動するためのものだ。
夢だけより現実的だ。
ちゃんと目標に向かって、必要な努力ができるのか。
努力ができるなら、その夢は目標となって現実になる可能性はある。
どの学校へ行くべきか。将来、どんな仕事に就きたいのか・・・
進路を決めるのは難しい。
まだやったことのない仕事や、通ったことのない学校・・・本当にその方向でいいのか。
一種の賭けでもある。
だからこそ後から後悔しないためにも時間を掛けてよく考えるべきものである。
本人にまかせよう、先生や塾の指導に従おう。
こんな人任せは一種の親の責任逃れだ。
子どものやりたいようにやらせると言って、親が進路に口を出させないことは
一見、寛容な親というイメージはある。
でも、世の中をまだよく知らない子どもに一任するのは、正しい選択だろうか。
せめて、情報を集めて子どもに提供するとか、
自分の経験を話すとか、子どもの得意なことを挙げて向いた方向を提案するとか、
社会を知っている大人の立場から力を貸す意味はあるはずだ。
私は、自分の生徒たちとよく進路の話をする。
「君は、こういうタイプだから、こういうことが得意だから、例えばこんな進路はどうだろう。」
自分の良いところを評価してくれて、提案してもらうとみんなとても喜ぶ。
何よりも、自分に対して関心を持ってくれて、可能性を語ってくれることが嬉しいようだ。
子どもがもし進路の話を嫌がるとしたら、子どもの立場より親の立場を優先していたり、
子どもの将来を本気で考えていない可能性もある。
子どもは意外と鋭い。
親が本当に愛情を持って自分に関心を向けているのかどうかよく見ている。
大事な子どもの将来。
親の支えは大きい。