タイミング、言い方次第でもあるけれど、「褒める」より「認める」が大事かも
幼児教室のお試しで見た光景。
3,4歳位の子がちょっとした課題に挑戦したら、
指導者の方が大きな声で褒めていた。
「うわぁ~~~、すっごーーーい!!!」
「できたねーーー! すごいねーーー」
と言ってハイタッチ。
失礼ながら、個人的にはそんなに褒めるほどのことじゃないだろうと思って見ていた。
こんな風に誰でもできる超簡単なことを大袈裟に褒めている大人がたまにいるけれど、
(それがたまたまその子にとってはすごい事だったならいいのだけど・・・)
「何でこれが褒められるんだろう。」と子どもの方が不思議な顔をしていたりする。
「褒める」というのは、単に「すごい」とか「えらい」とか言うことではないと思う。
褒める子育てがよいと聞いて、何でもかんでも褒めている親がたまにいる。
それを続けるとどうなるか・・・褒められて当たり前。
褒められなかったりすると、不機嫌になったり、ひどいと逆ギレしたりしてしまう。
「褒めること」は意外と難しい・・・
「正しい褒め方」というものが決まっているわけではないけれど、
その子にとって「効果のある褒め方」と「逆効果になる褒め方」はあるかもしれない。
一般的な効果のある褒め方とは・・・
「事実を褒める。」
「やったことを認める。評価する。」
「結果より過程を褒める。」
などだろうか。
たいして頑張ってもいないのに、「がんばったねーーー!」なんて言われて嬉しいか。
本人が、納得する点数を取っていないのに、「すごいねー!」と言われて嬉しいか。
本当に頑張っていたら、「がんばったよね。」と事実を褒める。努力した過程を褒める。
日本の親は、過程より結果を褒める人が多いそうだ。何点取ったからすごい!
点数という結果を褒めるとそれが基準になって、それ以下だったら褒められないんだなと
子どもは不安になるかもしれない。
それより、何点であっても、正解したところを褒めよう。
「ここ、できたじゃん!」って。
学生時代アメリカでホームステイしていた時、家事を手伝うのは当たり前だった。
ある時、たまたま来たその家のおばあさんが言ってくれた。
「毎日、たくさんの食器を洗ってくれているのね。」
・・・嬉しかった! ほめ言葉より認められたことが。