発音について

通じないと意味ないよ

発音なんて下手でもいい!?
日本人なんだから、カタカナ英語でもいいじゃないか!?
でも、通じないと意味ないよ

英語の発音は大事だとか、
いや、ヘタでもいいんだ、
カタカナ英語でもいいんだとか・・・

発音に関してはいろんな意見があるし、個人の自由だから正解はないのかもしれない。

でも、通じなければやっぱり意味ないと思う。

せっかく英語を勉強して話しているのに、
相手が理解できない程の発音では、自分も相手も楽しくないしそもそも会話が成立しない。

昔、ある日本の政治家が国際的な場で英語のスピーチをした。

終わってから、外国の方にこう言われたそうだ。

「いやあ、日本語って英語に似ているんですね。」
「いや、今の英語だったんだけど!」・・・・

日本語で話していたと思われたらしい。
つまり、通じない発音では意味がない。

カタカナ英語は、日本人が聞くとなぜかわかる。
でも、外国人が聞いたらかなり理解に苦しむと思う。

たとえば、りんご。
カタカナだと「アップル」という。

でも実際は、「エァッポォ」みたいになる。

全然違うじゃないか!
こんなのたくさんある。

だから海外で通じなかった話は多い。

知り合いは、コーヒーを頼んだら、コーラが来たと言っていた。

昔の日本人の方が忠実に聞き取ろうとしていたかもしれない。

今では聞かない言葉だが、
「メリケン」という言葉がある。

おばあちゃんが小麦粉のことを「メリケン粉」と言っていた。

「メリケン波止場」などという言葉もある。

この「メリケン」はおそらく「American」のことだ。

今の私たちなら、「アメリカン」と読む。
でも実際は、「ァ メリケン」みたいに発音する。

すごいぞ、明治の日本人!

だいたい、英語をそのまま日本語で使う場合、ローマ字読みにし過ぎなのが問題だ。

イギリスの首都「ロンドン」だって、最初から「ランドン」にしておけば良かったのに。
「コーヒー」だって、最初から「カフィ」でよかったのに・・・・

発音は苦手な人が多い。でも、アメリカ人と同じように、イギリス人と同じように
発音する必要はないと思うし、むしろたとえば、アメリカ英語にやたら偏るのもどうかと思う。

それより、日本人として世界のどこでも通じる美しい発音を練習する。
これが世界でどこの国の人にもよい印象を与えるベストな方法ではないかと思う。