グローバル文化の違い

英語が話せるからすごいのか?

イギリス人から聞いた
「教養のある人」とは・・・・
英語力+教養の大切さを知ろう

日本人には英語コンプレックスがあるのだろう。
英語が話せる人を見ると、カッコいいと思ったり凄いと思ったりする。

なぜか、国語や社会が得意であることより、英語が得意な方が評価は高かったりする。

もちろん、英語を話せることは素晴らしいし、そう思うのもわからないわけではない。

でも、なぜ英語ばかりが高い評価を得るのか・・・・?

英語が得意なので、海外で暮らす。海外で働く。

それもいいけど、英語が話せることは海外に行ったらなんの武器にもならない。
むしろ、海外で暮らしたら武器になるのは日本語だ。

更に日本の文化や歴史など日本的なものの方がずっと生かされる場面は多い。

イギリスの知識人たちは、相手の教養を確かめるためにわざと相手の
自国の文化について聞いたりするのだと、
イギリス人から聞いたことがある。

日本人がいかにイギリスのことを知っていたり、英語が上手だとしても

自国の文化や歴史を知らないのであれば、

「この人は教養がないな。」と思うのだそうだ。

私が昔、日本に来たイギリス人を連れて色々な場所を案内したことがある。

やはり、質問攻めになる。

「神社とお寺は何が違うのか。」
「この城にはどんな歴史があるのか。」
「なぜ、神社には門(鳥居)があるのか。」
「招き猫にはどういう意味があるのか。」

それと、イギリス人と話していて多いのが、
ことわざを度々引用してくることだ。

「イギリスにはこういうことわざがあって・・・」
といった話がとても多かった。

私たちも日本のことわざや言い回しなどを知っておくと
一目置かれるかもしれない。

元々イギリスは階級社会で、特に上流階級の人たちはこうした会話の内容で
威厳を示していたのかもしれない。

テニスの点数のカウントの仕方がわかりにくいのも、
上流階級のスポーツであることを示すためなのだと聞いたこともある。

いづれにしても、ハイレベルな英語を身につけたいのであれば、
英語以外の知識が必要ということである。

英語が出来る人ばかり憧れたりせず、真の意味で世界の人から
高評価を得られる教養も身につけておきたいものである。