なぜ英語が話せない

英文法ばかりやるから日本人は英語がはなせない!・・・は本当か?

会話中心にっていうけれど、文法知らないでできる会話ってどの程度?

英語に関わっていないような人でも、どこから聞いてきたのか、
「日本人はさ、文法ばかりやってるから英語が話せないんだよね。」なんて言う。
根拠もないのに、文法が悪者にされているようだ。

文法は「ことばのしくみ」だ。
英語も言葉である以上、流行りもあるし、人によって言い方も違うし流動的ではある。

でも、相手の言ったことを正確に理解したり、自分の気持ちや言いたいことを
ちゃんと伝えるためには、ある程度のルールは必要だ。

じゃないとお互いを理解できない、誤解するなどの問題が起きてしまう。

ゲームやスポーツにたとえてみれば、
ルールを知らないでやってみるよりは、ルールを知ってやる方が早く覚えられるし楽しめる。

英語の文法を教えずにとにかく聞いて慣れよう、話してみよう! なんて無謀じゃないか。
私にとってはアメリカンフットボールをただ観ているだけで理解するのと同じだ。

そもそも会話とは、質問と答えの繰り返しではない。

「あなたの好きな食べ物は何ですか。」
「私はピザが好きです。」

こんな質問と答えの繰り返しでは会話は続かない。

うちの子どもが小学生の時、アメリカ人の子と話す機会があった。
一生懸命覚えたフレーズを使って

「あなたは、どんな種類の犬を飼っていますか。」 と英語で聞いた。
“Lab!”(ラブラドール)・・・・会話、終わり!

会話とは、自分や相手の状況や気持ち、考えなどを互いに語りあうなどの説明が中心。
これを、乏しい文法の知識でどうこなすのか。

文法をしっかり教えている学校もあるが、
最近の公立校などではあまりしっかりと教えていない。

教科書の説明も不十分であり、わかりにくい。
そもそも文法を説明する日本語がわかっていない子も多い。

中学の文法が曖昧な子は、たとえ場当たり的にテストでは80点以上などよい点を
取っていても、高校に行くと一気に成績が落ちたりする。

高校英語は文法力なしで対応不可。

文法を学ぶことの意味は結果が証明している。