なぜ英語が話せない

英会話上手な人は表現が多様

英語ぺらぺらの人だからって、どんな単語も知ってて何でも話せるわけじゃないから。
英会話上手な人は表現が多様。わからなければ表現を変えて柔軟に対応できる人

昔、仕事でイギリスから来た人たちと日本の企業の人たちの通訳をしたことがある。

通訳専門ではなかったけれど、とりあえず仕事の内容に関わることは訳せていた。

英語が全くわからなかった日本の企業の部長さん。

私の通訳が長かったのを聞いて、

「私はそんなに長く話していない。いったい何を話したんだ。」
と心配されていた。

いやいや、もちろん不都合なことなんか話していない。
ただ、日本語のことばを英語に置き換えるだけが通訳じゃないので・・・

ことばの説明を加えないと理解してもらえないこともある。
文化が違うのだから。

通訳をやってたりすると、何でも話せるのだと思われる。
(話せる人もいますが)

先ほどの部長さん、今度は

「私は荒城の月の歌が大好きなんです。この歌の歌詞を是非、
イギリスの方にも訳してあげてください。」

*荒城の月・もちろんご存じ。 滝廉太郎さんが作られた名曲です。

「えっ、えーーー!」

それは無理・・・

だいたい日本語でもよく意味がわからないし。
通訳って、ものすごくバックグラウンドの知識がいる!
だから専門の通訳さんは凄いと思う。

「英語が話せる」ということに関しては、とても誤解されている部分が多い。

日本語だって普通に間違ってるし、英語が話せるからってすべて正しいわけじゃない。

「英語が上手に話せる人」というのは、色々な表現が出来る人だ。

何かを話そうとしても単語や言い回しがわからないこともある。
そんな時、英語が上手な人は自分が使える表現に変えて伝える。

そのバリエーションが豊富で、瞬間的に別の言い方に変えられる。
どちらかといえば、英語力より多様な表現をする力の方が優れているのかもしれない。

知り合いが海外に行って服を買おうとした時に、どうしてもサイズが合わず、

「もう少し小さいサイズのものありませんか。」と言いたかった。

これって比較級使うのか?
もう少しって?
もの? ありますか?

・・・ん~なんて言うんだ?

結局、買って来られなかった。
残念、応用が利かなかっただけ。

「これ大きすぎます。」(It’s too big.) って言えたのに・・・

帰ってから本人いわく、
「それなら言えた・・・」

英語上手になりたいなら、色んな表現の仕方も練習しておこう。