日本人は英語が話せないというコンプレックスからか
英語の学習指導は、文法よりも会話を中心にというのが最近の流れらしい。
聞いたり、話したりは、文法的によくわからなくても、繰り返すことでなんとなく慣れてきて、
会話になるのだろうという期待感からなのだろうか。
もちろん、聞いたり話したりをしなければ、確かに会話はなかなかできるようにはならない。
だから、聞く、話すを練習すること自体は必要なことではある。
なのに、なぜかあまり重要視されていないのが「発音」だ。
受験で発音のチェックをされるわけではなし、発音なんて二の次だという考えもある。
だから、自分はカタカナ英語でも発音が悪くても構わないというなら、
それも一つの選択肢ではあると思う。
でも、「発音がきちんとできる」ということは、英語を学習していく上で、とても効率がよいということも知っておいて欲しい。
指導できる先生が少ないのが問題だが、まず「発音記号を発音の仕方と共に覚えること」だ。
英語の発音には、絶対にカタカナでは表せないものがいくつかある。
それを日本語の音で代用すると、別の意味になってしまうことがある。
大変失礼な意味になることもあるので、発音ができないからなどと言い訳をしている場合ではないというのが本音である。
発音記号が読めると、どんな難解な単語も読める。
耳から聞く音だけで判断せずに正しい発音で読めるようになる。
いつでも読めない単語の発音が確認できるとは限らない。
発音記号は日本語に例えれば、漢字のふりがなのようなものだ。
発音記号を教えてないから、カタカナ表記がされていることがあるが、その単語を知っている人からすると、
そのカタカナでも確かにそれらしく読める。
でも、全く知らない人がそのカタカナを読んだ場合、なかなか本物に近い音は出せない。
教科書の新しい単語の脇にも発音記号はちゃんと書いてある。
でも、ほとんどの子は読めない。
読めない単語をどうやって覚えるのか?
単語が正しく読める。
これ学習スタートの基本だと思う。