なぜ英語が話せない

大事な文法をずっとやったって英語が話せない! だから会話中心になったのに、 やっぱり話せない。

日本人が英語を話せないその他の理由

何年も何年も英語を勉強しているのに、日本人は英語が話せない。
その理由はいくつか考えられる。

文法ばかり教えるから?

文法ばかり教えるから英語が話せないわけではない。
それより、学んだ文法を使って自分に身近な文章をたくさん作ったり、
それをどんどん声に出してみる・・・・
といった練習が圧倒的に少ないから。

自分で文を作らず、声に出すこともなしでは絶対話せるようにはならないのは当たり前。

だって、「話す」って言葉を並べて文を作って、声に出すことでしょ。

昔、勤めていた会社に日本在住25年のドイツ人の女性がいた。
さすがに日本語は理解していたのだが、日本語を口から出さず英語をずっと話していたので、
本当に日本語が話せなかった。25年もいたのに。

結局、口から出さなければ話せるようになんてならない。

日本語の曖昧な表現が原因?

普段、何気なく日本語を話していると全然気が付かないのだが、
日本語という言葉はかなり曖昧な表現が多い。

その上、言葉を省くし、一つの言葉がものすごく幅広く使われていたりする。

また、直接的な表現を嫌うため遠回しな言い方をしたり、
曖昧な言い方をして

「こう言えば、わかるよね。」
と理解を相手に依存する言語だったりする。

そう、日本人同士は、はっきり言わなくても通じるのだ。

よくわからないけど、とりあず
「よろしくお願いします。」と言っておけばその場はしのげる。

私は自分の生徒さんに、

「たとえば新しいクラスメイトに自己紹介するとします。
最後にみんなよろしくお願いします。
って言うよね。でも英語には、よろしくお願いします。に
ぴったり相当する表現はないんだよね。
じゃあ、あなたなら何て言う?」

と聞いてみる。

「よろしくを使わない?」・・・・

みんな考え込んでしまう。

「自分は何を言いたいのか!」がわからなければ、
そもそも英文は作れない。

当然ことばも出てこない。

自分の言いたいことが実はわかっていない日本人は多い。

自分がどんな言葉を省いて考えているかにも気付いていない。
そりゃ、英語話せないよね。