日本語大事

「表現する・説明する力」こそが頭の良さ!?

英語が得意な子どもを育てる親の接し方。ついでに他の勉強も得意になるかも。

「どうすれば、英語が得意になりますか。」

などと聞かれることがある。

英語といっても日本語と同じ「言葉」であることに変わりはないのだから、
「そりゃあ、まずは言語能力を鍛えることでしょう。それも母国語の日本語で。」

最近は、子どもたちの表現力が低下しているという。

形容詞、つまり何かの様子や状態を表す言葉だが、英語の形容詞を教える時に
まず日本語で、どんな形容詞があるのか子どもたちに聞いてみる。

何か名詞、その子の好きな物や好きなキャラクターなど何でもいいので、

「それは、どんな〇〇?」と聞く。

「どんな~?」の答えは「形容詞」だ。

たとえば、「花」という名詞に形容詞を付けてみる。

「きれいな、かわいい、小さい、大きい、可憐な、赤い・・・」などたくさんある。

ところが、最近の子ども(いや、大人も)の中には、形容詞が一つか二つしか出てこない人もいる。

「ヤバい」などの言葉で全部済ませているのを放置していたら大変なことになる。
日本語ですら出てこないのだから、英語で出てくるはずはない。

「形容詞とは名詞を修飾することばのことを言う。」なんて教えたって意味が無い。
だって、言葉そのものをそもそも知らないんだから・・・・

「表現する力」が乏しければ、「説明する力」は磨かれない。

私は言語学者でも脳科学者でもないから、科学的な根拠はわからない。
けれど、こういう形容詞のような表現することばはきっと小さい頃から実体験を伴って
感覚で覚えていくものなのではないかと思っている。

5歳くらいまでは、右脳が発達する時期だから、
こういう感性を磨くのがよいと聞いたことがある。

だから、子どもが小さいうちに、たくさんの自然に触れて、体験を伴って
こういう表現を覚えていくのが大事なんだと思う。

空に浮かぶ雲を見て、
「あの雲は何に見えるかな。」とか

身近な植物なんかも
「草と花」じゃなくて、どういう花なのか、一緒によく観察して、

「面白いね。よく見たらここ、こんな風になってるよ。」
など心を刺激しながら、感覚と言葉をリンクさせていく。

そういう経験をたくさん積んだ子は表現力が豊かになるかもしれない。

親の誘導が大事。

幼少期から計算問題とかを解かせて、うちの子頭がいいなんて喜んでる場合じゃない。
表現できる、説明できる。英語力だけじゃない、頭の良さのベースになっていくと思う。